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売るしかないと思っていた家に、残し方の選択肢も見えてきました

Y.S.様 / 兄弟で共有

Y.S.様のお話で印象的だったのは、「売るしかない気がする」という現実感と、「でも、それで本当にいいのか」という気持ちがずっと同居していたことです。相続した家は古く、誰も住んでいない。理屈では早く結論を出した方がいいと分かっている。でも、親の家でもあるから、そんなに簡単に割り切れない。その揺れが、すごく自然でした。

もうひとつ大きかったのは、Y.S.様が「感情論にしたくない」という意識をかなり強く持っていたことです。兄弟で共有している家だからこそ、感覚だけで話すとまとまらない。以下は、その時のやり取りを編集してまとめたものです。

最初は、どんな状態だったんですか?

KAERIE編集部
相続された当初は、「売るしかない」と感じていたそうですね。

Y.S.様
そうですね。古いですし、誰も住まないですし、現実的にはそうだろうなと思っていました。ただ、親の家でもあるので、気持ちとしてはそんなにすぐ割り切れなくて。兄弟の間でも、じゃあ本当に売るのか、残すのか、そこがずっと止まっていました。

KAERIE編集部
理屈では見えていても、話が前に進まない。

Y.S.様
まさにそうでした。何から確認すればいいのかも分からないまま、時間だけが過ぎていた感じです。

相談してみて、何がよかったですか?

Y.S.様
売る前提でも残す前提でもなく、一度現状を分けて見せてもらえたのがよかったです。建物の状態、手入れがどれくらい必要か、貸すならどうか、残すならどんなコストがあるか。そうやって順番に見ていくと、結論を急ぐ前に確認すべきことがあると分かってきました。

KAERIE編集部
結論より先に、確認の順番が見えた。

Y.S.様
そうです。それだけでも、かなり気持ちが軽くなりました。最初は「売るか残すか」しか頭になかったんですが、その前に見なきゃいけないものがあると分かったので、いきなり決めなくていいんだと思えました。

兄弟で共有している点は、やはり大きかったですか?

Y.S.様
大きかったですね。一人で決める話ではないので、感覚だけで話すとどうしてもまとまらないんです。私自身、感情はあるんですけど、感情だけで押したくはなくて。

KAERIE編集部
そのあたり、かなり冷静に考えようとされていた印象があります。

Y.S.様
そうかもしれません。兄弟で話すなら、やっぱり資料ベースじゃないと難しいと思っていました。何となく「もったいないよね」とか「もう売った方がいいよね」ではなくて、どこを見て判断するかがそろうだけで、会話の質がかなり変わりました。

印象に残っていることはありますか?

Y.S.様
私が「感情を入れると話がややこしくなるので」と言ったときに、「感情があるのは自然なので、それも含めて整理しましょう」と返していただいたのが印象に残っています。そこを切り捨てられなかったのがよかったです。

KAERIE編集部
感情をなくすのではなく、混ぜ方を整える感じですね。

Y.S.様
そうですね。私は割と、感情は脇に置いて話そうとしてしまう方なんですが、それだけでも無理があるんだなと少し思いました。

今は、どんな状態まで進めていますか?

Y.S.様
最終的な結論はまだ出していません。ただ、前みたいに行き詰まってはいないです。放置するしかないと思っていた状態から、残す・貸す・売るをちゃんと比較できるところまでは来ました。

KAERIE編集部
止まっていた状態から、選べる状態に変わった。

Y.S.様
はい。それが一番大きいです。まだ決めていないのに前進した感じがある、というのが、自分でも少し不思議でした。

同じような方に伝えたいことは?

Y.S.様
相続した家って、正解をすぐ出しにくいと思います。特に共有だと、なおさらです。だからこそ、急いで結論を出すより、まず何を確認するかをそろえるだけでも大きいと思います。私たちも、そこからやっと話が前に進みました。

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